【プロが教える】運送会社を選ぶポイント!

運送業

運送会社の中で働く私にとって、一番見落としがちなのが「荷主さんや個人のお客様が運送会社を選ぶときどうしたらいいの?」という疑問に答えることです。

運送会社に16年勤めている私だからこそお伝えできることがあるのではないか、と思いまとめてみようと思います。

大手運送会社と中小運送会社の違い

日本には数社の大手運送会社と約5万社以上の中小運送会社が混在しています。

そもそも大手と中小の違いから見ていきましょう。

特徴大手運送会社中小運送会社
配送ネットワーク幅広い国内および国際的な配送網主に地域に特化した配送ネットワーク
規模大規模で多数の従業員を抱える小規模で従業員数が限られている
サービスの多様性多様な配送オプションや付加価値サービスを提供自社の強みを生かしたサービスに特化
ブランド力広く認知されたブランドイメージを持つブランド知名度が低く、地域や業界内での評判に依存
技術とシステム先進的なテクノロジーやシステム(アプリやインターネットサービス)を活用、転勤等で担当者変更が多々あるアナログ(電話・FAX)に依存するところが多いが人間関係が作りやすい
経済的な安定性資金力があり、安定的な経済基盤を持つ限定される場合がある
グローバル展開国際的な物流ネットワークを持ち、国際輸送に強み主に国内市場に特化
顧客サポート充実したカスタマーサポート体制を持つ担当者との密な連絡が可能

運送会社を選ぶポイント

①電話対応

大手、中小ともにまず運送会社に問い合わせをされる時は電話が多いと思います。

初めての電話で運送について何もわからない状態で電話をされてもしっかり対応してもらえるか、が1つ目のポイントになります。

運送会社以外の企業、一般のお客様は運送会社に慣れていないと思います。

そこで電話対応が乱暴だったり不愛想な対応であればご縁がなかった、ということで別の会社を探しましょう。

会社の顔である電話で何を言っているのかわからない、対応が悪いことがあれば末長いお付き合いはできないと私は思っています。

実際に私たち同業目線でお伝えしても電話対応が悪い運送会社とは長く取引ができていません。

②ホームページに記載のトラックは「使える」トラックなのかどうか確認しよう

運送会社はホームページをしっかり作りこんでいる会社とそうではない会社があります。

ホームページをしっかり作りこんでいる会社では「保有車両」が記載されていることが多いです。

大型低床ウィング 10台

大型パワーゲートバン 2台

のように運送会社が持っているトラックが表記されているのですが、

記載されているトラックが希望通り手配可能かどうかを確認してみてください。

定期運行に従事しているトラックもありますので希望の日程で手配ができない場合があります。

ですが、該当車両を持っている会社はそのトラックを扱えるドライバーさんやそのトラックに載せる荷物への知識、現場の対応力が備わっています。

そして、同じトラックを持つ別の運送会社と繋がっていることもありますので問い合わせをした運送会社さんが同じトラックを持つ別の運送会社に依頼してくれることもありますのでまずは相談してみてください。

聞くのはタダですから。笑

ユニック車、パワーゲート車、トレーラーなどの特殊車両はホームページに記載されていても定期運行をしている場合があるので注意しましょう。

③依頼後の事務処理も見逃せないポイント

運行を無事に依頼でき、あとは受領書の返却や請求書を待つだけになった時。

発注主から「早く受領書を返却してほしい」と問い合わせがあり依頼先の運送会社に受領書を返却してくださいと連絡したらすぐに返却してくれた。このような素早い対応は運送会社の事務員さんたちの処理能力が早く、優秀である証です。

中小の運送会社はトラックドライバー、配車マンだけではなく事務員さんも戦力。

事務員さんが優秀な運送会社は安泰だと私は思っています。

それくらい事務員さんの事務処理能力の高さは運送会社の安定した運営に直結します。

まとめ

取引先として運送会社を選ぶとき、何もわからない状態であれば本当に戸惑うことが多いと思います。

今回は大手運送会社と中小運送会社の違いや依頼をする時のポイントをまとめてみました。

運送会社が沢山あるので本当にどこに聞けばいいのかわからないということも多いかと思いますがその時に少しお役に立てられる記事であれば嬉しいです。

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